駿馬、走りやまず: ブライアン、ホクトベガ神の脚たちの栄光と孤独 木村幸治

競馬

優駿、Gallop、AERAへの記事を改稿してまとめた本。

序盤は特定の馬に注目したエッセイ(ライスシャワー、ローレルvsトップガン、マックイーン、シービー、ナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ホクトベガ)、さらに盲目の牝馬ミホアルダン、最後に牝馬論。
エッセイ的な文章なので、色々と直接取材した結果をもとに木村氏の思いや考えが書かれている。ここはフィーリングが合うか合わないかでかなり本の評価が変わるだろうな。

平成9年の本(元原稿はもうちょっと前だろうが)で、おそらくこの時期がシービーについてちゃんとした記事が出る最後の年代じゃないかと思う。4期に分けて論じられており、非常に思いがこもっていてほかのものより主観が強く出ている気がした。こういう思いの見える文章は好きです。

また、個人的には濱田調教師・中野調教師に深く迫っているあたりはあまりほかのもので読んだ記憶がなかったのでとてもよかった。濱田さんが関東の人、中野さんは関西の人なんですな。

駿馬、走りやまず: ブライアン、ホクトベガ神の脚たちの栄光と孤独 (ノン・ポシェット き 9-2)
駿馬、走りやまず: ブライアン、ホクトベガ神の脚たちの栄光と孤独 (ノン・ポシェット き 9-2)

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