瀬戸慎一郎氏一人の手による名馬列伝。
ハギノカムイオーから始まり、ホリスキー、ビクトリアクラウンなど、あまりこの手の本では取り上げられないG1馬、ダスゲニーやシャコーグレイドなどの思い入れたっぷりの話など、瀬戸氏ならではの話がつづき、非常に面白い。
あとがきによると、思い入れのなかったオグリキャップをあえて取り入れたということであるが、これもあとがきにあるとおり個人の感情を極力排除して書かれているため、ちょっと浮いている(もっといえば、あえて瀬戸氏が書かなくとも知っている)。そのぶん、ほかの馬への思いが際立っているともいえるので、入っていてよかったともいえるかもしれない。
なお、個人的には、ライスシャワーのことを「所詮ダービー16番人気」と言った解説者の名前(O川K次郎氏)を出してほしかったところである。
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