競馬に関する短編小説5編。作品の刊行は1976年とのことで、ハイセイコー後、TTGの直前くらいか。
時代を感じる作品が続き、歩いて鳴尾競馬場に馬を運び、スッポンで馬を元気にする。10ポンドは7000円であり、厩務員は馬丁と呼ばれる。
とはいえ、競馬や人間の本質は全く変わることはない。いつの時代も騎手は減量に苦しみ、それでも騎手も厩務員も大レースに勝ちたい。馬券を当てて儲けたい。意中の女性と交際したい。
なので、古い話でも苦もなく読めるし、今と異なる場面がかえっていいアクセントになって楽しかった。
天皇賞への走路 (1981年) (徳間文庫)
天皇賞への走路 (1981年) (徳間文庫)
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