私、コスモの目になる！　盲目の馬と少女のこころの交流　橘内美佳

「三本木農業高校、馬術部」という映画の原作になったらしい。この映画のことは知らなかった。

タカラコスモスという名障害馬が三本木農業高等学校に引き取られ、子供を産み、別れる過程が描かれている。
いわゆる高校生の青春ストーリー的なものになりそうな背景なのだが、想像よりも淡々と時間が経過し、あっさりとした内容だった。過度に読者を感動させようとしていないのは自分としてはとてもよかったと思う。
もっとねちっこい内容かと思っていたので、想像よりも短く、サクッと読める本（読み出す前に分量を意識しなくていいのはKindleのいいところ）。

できればタカラコスモスとモスカの馬術成績を資料としてつけてあると、両馬についてもっと親近感がわいた気がする。