足利→高崎→宇都宮と地方競馬場廃止ドミノの波に飲み込まれた北関東競馬。それぞれの最終開催日について、日記風に語った本。
今のAmazonのKindle本の登録では3分冊だけれど、自分の手元にあるファイルでは3つとも読めている。このへんのシステムについてはよく分からないが、気にしないことにする。
足利最終日は自分も行っていて、あの雰囲気は二度と味わいたくないと思ったのを覚えている。少しそのときの記憶がよみがえった。行く末が心配されていた内田騎手は今年引退。ここまで長く現役を続けられてきて、本当にお疲れ様でした。
高崎最終日、雪で打ちきりになったことは知識としては知っている。しかしながら、こうしてリアルタイムで競馬場に行けるか不安になっていた人、打ち切りが決まった実質最終レースの雰囲気や、実質最終レースの馬券を買いたい人たちの空気感などはこの本を読むまで実感として持てなかった。
ネット販売で競馬界が好景気の現状だが、北関東から競馬がなくなっていったあの雰囲気を残しておくことは重要で、貴重な本。

北関東から競馬がなくなる日 足利競馬廃止の日 (電子の武舎)
2003年3月3日 足利競馬2004年12月31日 高崎競馬2005年3月14日 宇都宮競馬……。かつて北関東に、3つの競馬場があった。その、中央競馬と比べるとおもちゃのような3つの競馬場の、それぞれ最後の日を訪れた男の話。カッコつけ屋でひ...
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