札幌競馬場から始まるが、内容は馬術のエンデュランス競技への挑戦。
蓮見清一氏がモデルだと思われる(蓮見氏の著作も参考文献にある)漆原が完璧超人として登場しており、彼をどう評価するかで小説としての評価は分かれる気がする。
内容としては、まりも、貴子、志渡の3人の競技を通じた成長・過去の清算ストーリー。恋愛部分もあるけれど、個人的にはその部分は蛇足に思えた。
私はこれを飛行機の中で読んだのだが、国際線の10時間フライトでもきついのに、エンデュランス競技はもっと長い間馬の上で自然と格闘しなければならないわけで、とんでもなく過酷な競技である。飛行機で読めたのはその意味ではよかった。
馬の世界の奥深さ、こんな競技があるのだと知れることなど、単なる小説を超えた発見があってよい。
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