1991年発行の本。全競馬場重賞制覇がかかっている、というところから話が始まる。1~6ページ程度の細かい章立てでできあがっている。出典がないし、順番も整っているようで整っていないので、書き下ろしだろうか?
今の競馬についての話、過去・生い立ちの話、その他のテーマごとのはなしなどから構成されている。
興味深いこととしては、関東よりも関西が騎手の仲が良く、競輪のライン的なものは関西にこそみられる、としていること(まだ岡部ラインという言葉が生まれる前の時代だからかもしれない)。リンドシェーバーなどで成績を上げた的場騎手が札幌や函館で営業回りをしていた話も(キャラ的に意外だった)。
「俺と宗教」という表題の章があり、正面から創価学会話をしているのも特徴。安田富男さんの宗教話はあちこちで散見されるが、正面から本人が書いてるのね。レースの合間の短い時間に「南無妙法蓮華経」と拝んでいてその声がスタンドまで届いた、という話も。
グリーングラスのためにプレストウコウを諦めた話、グリーングラスのAJCCで早仕掛けを問題視されたことから続く春天がちぐはぐな競馬になったことなども(あちこちで話されているラチ沿い話も)。最後まで乗っていた馬に思い入れがあるというのはやはり騎手としての本音だろう。
プレストウコウについても郷原騎手からの乗り替わり時に調教師宛にカミソリが届いたことなんかも、時代を感じる。
デビュー間近とされていた息子の和男さん、結局騎手デビューしていないようだけれど、どうしたのかな?
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