小説

競馬

日本ダービー殺人事件 西村京太郎

およそ30年ぶりくらいに読んだ。この間、西村氏も亡くなり、この本も図書館の相互貸出で借りざるをえないほど在庫も流通量も減っている。Kindleで買えるとはいえ、これを書いている2025年5月22日時点で中古本が5000円を超えていてびっくり...
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オグリの子 阿部夏丸

少年が主人公の小説3編。競馬に関係するのは表題作の「オグリの子」のみだが、3編とも、悩みながらも、非常に素直な子供達が登場する、小学校の読書感想文の議題になりそうな作品。オグリの名に釣られて久々にこういう本を読めて心が洗われたような気がする...
競馬

北関東から競馬がなくなる日 曠野すぐり

足利→高崎→宇都宮と地方競馬場廃止ドミノの波に飲み込まれた北関東競馬。それぞれの最終開催日について、日記風に語った本。今のAmazonのKindle本の登録では3分冊だけれど、自分の手元にあるファイルでは3つとも読めている。このへんのシステ...
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馬を売る女 松本清張

短編集。競馬に関係するのは表題作の『馬を売る女』のみ。もとになったのは日経新聞への連載。主人公が売っていたのは馬ではなく、馬に関する情報。都合よく毎週毎週本命馬の情報が流れてくるのか、毎週本命馬を出せる馬主グループというのはどんな人たちなの...
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うまたん ウマ探偵ルイスの大穴推理 東川篤哉

関西弁を駆使する函館G3勝馬ルイスと女子高生探偵マキバ子さんの短編推理小説集。競馬や乗馬の知識は必須では無いが、知識があった方が小ネタを色々と楽しめる。牧場のある田舎町を舞台に、非常に軽快な筆致で話が進む。正直殺人事件が複数件起きているのは...
競馬

現金強奪計画: ダービーを狙え 西村京太郎

西村京太郎の競馬ものの1つ。ではあるが、ダービー(競馬場)は今回の犯人達が狙う場所として設定されたものであり、メインは首謀者達若者がそれぞれ抱く鬱憤と、彼らの群像劇。現金強奪作戦はあくまでオマケというか、彼らを結びつける材料。現金強奪作戦の...
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輓馬 鳴海章

2025年1冊目。ばんえい競馬を全く知らない人が読んで果たしてついてこられるのかは分からないが、多少なりともばんえい競馬を知っている人であれば頭の中に絵は浮かぶ。名前のついている登場人物に悪人はおらず、皆とても魅力的。借金取りに追われた男が...
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死の発送 松本清張

なんか適当に「競馬 殺人事件」みたいなワードでAmazonで検索したら、松本清張が競馬関係の本を書いていたようなので読んでみた。結果として、競馬はおまけのような感じなのではあるけれど、競走馬を鉄道で輸送していた時代、そして個人情報がゆるゆる...
競馬

ノン・サラブレッド 島田明宏

サラブレッドでない馬、サラ系のミラを巡るストーリー。1970年代と、2020年代のストーリーが平行して進む。1970年代の架空の競走馬ホーリーシャークのドラマと、2020年代のミラの血統書をめぐるミステリーの2つが楽しめる。おそらく競馬ファ...
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天皇賞への走路 阿部牧郎

競馬に関する短編小説5編。作品の刊行は1976年とのことで、ハイセイコー後、TTGの直前くらいか。時代を感じる作品が続き、歩いて鳴尾競馬場に馬を運び、スッポンで馬を元気にする。10ポンドは7000円であり、厩務員は馬丁と呼ばれる。とはいえ、...