小説

競馬

春が来た 油来亀造

7レース(章)からなる小説集。小説というよりは、小説のように見せかけたエッセイ集のような感じ。最後の第7レース、柴田政人への思いをつづったパートが全体の4分の1程度を占めており、これがなんとも読み応えがある(下手な柴田政人伝記よりもよほど...
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ファイト!―麗しの名馬、愛しの馬券 かなざわいっせい

独特の文体でコラムが人気だったかなざわいっせい氏の本。1レース・1頭をベースに、ショートストーリーが展開される。 かなざわ氏らしく馬券や馬に思いを込める庶民的な人物が登場するものの、文体は極めて普通で、かなざわ氏が書いたと言われない...
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天翔る 村山由佳

札幌競馬場から始まるが、内容は馬術のエンデュランス競技への挑戦。 蓮見清一氏がモデルだと思われる(蓮見氏の著作も参考文献にある)漆原が完璧超人として登場しており、彼をどう評価するかで小説としての評価は分かれる気がする。 内容と...
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光と風のサラブレッド―伝説の馬オグリキャップと悲運の名馬サクラスターオー 狩野洋一

オグリキャップとサクラスターオー、そのまわりの人々を繋げて、小説にしたもの。馬についてはノンフィクションベース、人についてはフィクションの部分が多い。なお、オグリキャップにまつわる人々、というと色々黒い話も出てくるところだけれど、そういう...
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靄に消えた馬―園田の郷から 宇田遥

小説家になろう、というサイトで全文無料で読めることを知ったのは、読み終えた後。 オオエライジンを見て人生が変わった人たちをめぐる小説。もちろんオオエライジンの競走成績とともに話は進んでいくが、あくまでまわりの人たちについての小説であ...
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競馬の終わり 杉山俊彦

ロシアが日本を占領し、日本の首府は新潟に、中山競馬場は荒廃し、菊花賞は大ロシア賞になった、という世界でのSF作品。 ロシアが日本を占領、というのは現在のロシアによるウクライナ侵略を思うと変なリアリティがあります。この時期に読んだのは...
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小説・日本競馬界 井崎脩五郎

題名だけ見るとなんか壮大なスケールの本のように見えるのだけれど、そこは井崎さんなのでそんなはずもなく、タカモト式のネタ買いを小説に仕上げた本。この手の本が文庫化されてしまうのだから、競馬ブームというのは凄い。 ただ、こういう本が小説...
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颶風の王 河崎秋子

小説繋がりで、2015年JRA賞馬事文化賞受賞作品。 筆致がとにかくリアルかつ迫力があり、これぞ小説家の書いた小説!という作品。こういう作品でこそ文章力が問われるのだなあ。 まあ、あそこで手紙を書けるのか、とか突っ込みを入れた...
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ジョッキー 松樹 剛史

ブログ初期は読み溜めていたものがあるので書ける本は多い。しかし、いかんせん読了したのが2019年9月(ブクログ記録)なので内容を覚えていないのである。基本的に濫読派なので、きちんとメモとかはとっていないからなあ(特に小説)。 これは...
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