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競馬と鉄道 – あの“競馬場駅”は、こうしてできた 矢野吉彦

競馬場駅を「競馬場にアクセスすることを主目的に設置された駅、あるいは競馬場を”目印”にして設置された駅」(4頁)と定義して、競馬場駅を中心に競馬と鉄道の深い関係について述べた本。正直、新書版なこともあり、単に競馬場と最寄り駅の紹介本だと思っ...
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騎手・柴田政人の流儀 鶴木遵

第1章の騎手柴田政人の軌跡のみが書き下ろしで、残りの3章は既出の雑誌からの改変。そのため、1章~最終章まで一貫した流れになっているわけでは亡い。文章はいつもの鶴木さんの文章で、特に怪我~引退までを書いた第4章はエッセイに近い。もう少し政人さ...
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ノン・サラブレッド 島田明宏

サラブレッドでない馬、サラ系のミラを巡るストーリー。1970年代と、2020年代のストーリーが平行して進む。1970年代の架空の競走馬ホーリーシャークのドラマと、2020年代のミラの血統書をめぐるミステリーの2つが楽しめる。おそらく競馬ファ...
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有馬記念物語: 世界最大のレースの魅力を追う 阿部珠樹

(日英レートで若干変動するようだが)売上世界一のレースである有馬記念をテーマにした本。有馬記念の紹介、有馬記念の成立、時代の特徴、データ、名勝負、未来についてと、6章立て。阿部さんらしく読みやすい文章で、歴史パートも分かりやすい。名勝負とし...
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競馬裏事件史 これが真相だ!! 別冊宝島編集部

事件・真相というインパクトのある言葉が表紙に出てくるが、別に事件の真相に迫るだけの本ではない(たとえばアイネスフウジンの小林オーナーについて、破産でなく自殺を選んだ理由が述べられている訳ではない)。あくまで、特定の出来事やテーマを「事件」と...
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天皇賞への走路 阿部牧郎

競馬に関する短編小説5編。作品の刊行は1976年とのことで、ハイセイコー後、TTGの直前くらいか。時代を感じる作品が続き、歩いて鳴尾競馬場に馬を運び、スッポンで馬を元気にする。10ポンドは7000円であり、厩務員は馬丁と呼ばれる。とはいえ、...
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競馬怪人 中田潤

競馬において「怪物」というと、タケシバオーや芦毛の怪物オグリキャップ、シャドーロールの怪物ナリタブライアンなど、常人離れした能力を持った馬に与えられた称号となる。他方で、人間はというと、福永洋一は天才だし岡部も柴田政人も、アンカツも的場文男...
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駿馬、走りやまず: ブライアン、ホクトベガ神の脚たちの栄光と孤独 木村幸治

優駿、Gallop、AERAへの記事を改稿してまとめた本。序盤は特定の馬に注目したエッセイ(ライスシャワー、ローレルvsトップガン、マックイーン、シービー、ナリタブライアン、ビワハヤヒデ、ホクトベガ)、さらに盲目の牝馬ミホアルダン、最後に牝...
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強すぎた名馬たち 渡辺敬一郎 

レース中あるいはレース直後の故障が原因で亡くなった馬たちについて取材をベースに作者さんが語る本。取材等の客観的な部分と作者さんの主観が出ている部分のバランスがよく、とても読みやすい。紹介されているのはテンポイント(別の本で詳述したのでそれで...
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競馬 伝説の名勝負 G1ベストレース

JRAの各G1につき著者が割り振られ、1位は2or4頁、2位3位は1頁で思いの丈を語る、という本。なのだけれど、あとがきによれば馬をなるべく重ねないという編集方針にしたようなので、やりたいことに若干ブレがある(思い入れよりも馬の解説のように...