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意外に大変。 後藤浩輝

2002年出版の自伝的な本。アドマイヤコジーンで初G1制覇を果たす前に出ており、まさに頂点に向かってのぼっている後藤騎手の言葉が熱く語られている。面白かったのはアメリカに単身遠征した際の話。当初予定していたエージェントがいなくなった話やその...
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競馬の人類学 長島信弘 

いきなりトリニダードトバゴの競馬の話から始まる本。途中、ギリシャ古式競馬やイギリスの話なども挟まれる(正直イギリスブックメーカーの話は蛇足に思えた)が、メインは日本の中央競馬。地方競馬の話題は大月隆寛にボールを投げている。正直、私には文化人...
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特別模範男 藤田伸二

藤田騎手の自伝的エッセイ。ほかの騎手のエピソードも少しは入っているが、ちょっとした味付け程度。戸籍上の名字が変わったこと、親御さんとの対立、境調教師との関係、伊藤・白井調教師との関係など、興味深い内容に満ちあふれている。藤田騎手の主張部分に...
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優駿観戦記で甦る日本ダービー十番勝負 寺山修司ほか

著名作家陣が書いた『優駿』誌上のダービー観戦記と、それに編集部が「蹄跡」としてダービーの解説を付したものを10レース分あつめている。何より興味深かったのは、かつては日本中央競馬会職員がレース後の記述を執筆していたこと(本書では第1章のシンザ...
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華麗なるフランス競馬 ロンシャン競馬栄光の日 大串久美子

フランス平地競馬の始まりから軌道に乗っていくまでを描いた大作。読み始めた本は平地限定なことで期待値が薄かったが、これに障害と繋駕を付け加えたら難しくなるので、捨象したのは正解なのだろう。文章がやや物語調というか劇画調というか、フランス的とい...
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競馬最弱の法則 あすか競馬本シリーズ

競馬にまつわる様々なネタを、特に題名通り馬券を外す方向やマスコミや記者などのマイナス方向に笑い飛ばすという、この当時流行っていた本。別冊宝島にもありそうなネタだが、これはあすか書房。但し、執筆者はほぼかぶる。石田敏徳さんのスポーツ新聞の裏話...
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競馬と鉄道 – あの“競馬場駅”は、こうしてできた 矢野吉彦

競馬場駅を「競馬場にアクセスすることを主目的に設置された駅、あるいは競馬場を”目印”にして設置された駅」(4頁)と定義して、競馬場駅を中心に競馬と鉄道の深い関係について述べた本。正直、新書版なこともあり、単に競馬場と最寄り駅の紹介本だと思っ...
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騎手・柴田政人の流儀 鶴木遵

第1章の騎手柴田政人の軌跡のみが書き下ろしで、残りの3章は既出の雑誌からの改変。そのため、1章~最終章まで一貫した流れになっているわけでは亡い。文章はいつもの鶴木さんの文章で、特に怪我~引退までを書いた第4章はエッセイに近い。もう少し政人さ...
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ノン・サラブレッド 島田明宏

サラブレッドでない馬、サラ系のミラを巡るストーリー。1970年代と、2020年代のストーリーが平行して進む。1970年代の架空の競走馬ホーリーシャークのドラマと、2020年代のミラの血統書をめぐるミステリーの2つが楽しめる。おそらく競馬ファ...
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有馬記念物語: 世界最大のレースの魅力を追う 阿部珠樹

(日英レートで若干変動するようだが)売上世界一のレースである有馬記念をテーマにした本。有馬記念の紹介、有馬記念の成立、時代の特徴、データ、名勝負、未来についてと、6章立て。阿部さんらしく読みやすい文章で、歴史パートも分かりやすい。名勝負とし...